アプリ開発
シェア会
企画して、作って、公開する。
必要な考え方と操作を、順番に見ていきます。
「自分でも1つ公開できそう」が分かれば十分です。すべての操作を一度で覚える必要はありません。
何を作るか決める
アプリ開発は、誰のために何を作るかを決めるところから始まります。
このページで分かること
「自分でも1つ公開できそう」が分かれば十分です。
① 何を作るか決める
② 道具の役割を知る
③ 公開の流れを見る
すべての操作を一度で覚える必要はありません。
開発の5工程を、会話で進める
大切なのは、AIへの指示より「何を決め、どう確かめるか」。
- 企画:誰の困りごと?
- 設計:入力と結果は?
- 開発:AIと形にする
- テスト:想定通り動く?
- 受入:これで使える?
要件定義は、企画と設計の間で「作る範囲」と「完成条件」を決める作業。
要件定義は「話して、確認する」
コードの前に、AIに整理させた内容を自分で決めます。
1. 話す
困りごとと作りたいもの
2. 整理してもらう
仕様を短く整理
3. 承認・修正する
「これで作る」を決める
確認すること:誰が使う/入力/結果/完成条件/今回は作らないこと
アプリは、入力から結果を返す仕組み
最初の作品は、保存機能なしの小さなものから。
入力
例:3つの質問
処理
例:回答を判定
結果
例:おすすめ表示
診断・計算・チェックリストなら、データベースはなくても始められます。
実際の案も、最初は小さく作れる
全機能を一度に作らず、まずひとつ動く形を目指します。
献立提案
食材・季節を入力 → 候補を表示
シフト表
条件を入力 → 仮の表を表示
ふたりの診断
2人分を入力 → 一致点を表示
名刺・領収書の整理
架空の1件を入力 → 分類を表示
保存・連携は、必要になってから
案ごとに追加の仕組みが違います。初回は架空データで動きを確認。
保存
顧客・名刺・領収書など
後から見返すなら保存方法を決める
読み取り・連携
画像・音声・LINEなど
外部サービスとの接続を考える
複数人で共有
別々のスマホで使うなら
利用者の区別とアクセス制御を考える
公開した作品に、実際の顧客情報・名簿・領収書を入れない。
道具の役割を知る
Claude Codeで作り、GitHubに保存し、Cloudflare Pagesで公開します。
3つの道具は、役割が違います
作る → 保存する → 公開する
Claude Code
AIと一緒に作る
GitHub
ファイルを保存する
Cloudflare Pages
Webに公開する
完成の目印:ほかの人が開いて操作できる公開URL
Claude Codeは「一緒に作る相手」
日本語で相談しながら、ファイルの作成・修正・確認を進めます。
あなた
何を作りたいか伝える
動きを見て、直したい点を伝える
Claude Code
ファイルを作る・直す
動作確認を手伝う
GitHubは「作品の置き場所」
プロジェクトのファイルと、変更の履歴を管理します。
作品のフォルダ
画面のコード
画像などの素材
変更の履歴
最初の準備
まずは1作品=1つの
リポジトリを作る
秘密のパスワードやAPIキーは入れません。
GitHub|最初のチェックリスト
ここまでできれば、Cloudflareにつなげられます。
- アカウントを作り、メール認証・2段階認証を済ませる
- New repository で作品名を入れ、「Private」を選ぶ
- Claude Codeで作ったファイルをGitHubへ保存する
- ファイルが見えることと、公開用のブランチを確認する
- パスワード・APIキー・.env が含まれていないか確認する
Cloudflare Pagesは「公開する場所」
GitHubの作品をつなぐと、WebのURLを発行できます。
GitHubの作品
保存する
Cloudflare Pages
公開する
公開URL
ほかの人が開ける
更新したら、つながった作品を再公開できます。
Cloudflare|公開チェックリスト
Cloudflare Pagesで新しいプロジェクトを作るときの手順です。
- 既存アカウントでサインイン(なければ登録)
- Create application → Continue to Pages → Gitを取り込む
- GitHub連携を許可し、作品のリポジトリを選ぶ
- 本番 main/ビルド不要/出力先は index.html の場所
- Save and Deploy → 公開URLを別の端末で開く
このページの設定例:本番ブランチ main/フレームワーク None/Build command は空欄/Build output directory は public。作品のフォルダ構成が違う場合は、出力先も変わります。
Cloudflare Pagesの料金
この資料のような小さな静的Webページは、無料プランから始められます。
静的ページの閲覧
Pagesの静的ファイルへのアクセスは、無料・有料プランともリクエスト数による課金はありません。
無料プランの公開回数
GitHubからのビルドは月500回まで。Pagesプロジェクトは1アカウント100件までです。
追加機能を使う場合
Pages FunctionsやWorkersは別の利用枠の対象です。無料プランでは合計で1日10万リクエストが目安です。
診断・計算・チェックリストのようにブラウザ内だけで動く作品なら、まずPagesの無料プランで公開を試せます。データ保存、外部AI API、有料ドメインなどは必要になった時点で個別に料金を確認します。
小さく作って試す
一度で完成させず、自分で動きを確かめながら進めます。
公開までは、この順番
一度で完成させず、小さく作って確かめます。
- 作るものを1行で決める
- Claude Codeと作る
- 自分で動かして確認
- GitHubに保存
- Cloudflareで公開
- 別の人がURLを開く
AIへの最初の依頼は、4つだけ
細かい技術名より、使う人と完成形を伝えます。
誰が
誰のためのアプリ?
何を
何を入力し、何を返す?
まず
最初の機能は1つだけ
完成
どこまで動けばOK?
たとえば、こんな頼み方
一回目は小さく。動いてから機能を足します。
夕食に迷う人向けの献立候補アプリを 作りたいです。まず要件を整理したいので、 対象者・入力・結果・完成条件・ 今回は作らない機能について、 必要な質問をしてください。 まだコードは書かないでください。
→ 仕様を確認してから「この内容で作って」と依頼する
実演するのは「献立候補」ミニアプリ
外部サービスや保存機能がなく、画面で結果を確かめやすい題材です。
入力
主食材を1つ選ぶ
調理時間を15分か30分から選ぶ
結果
条件に合う献立候補を3つ表示
受入条件
□ 未入力なら案内が出る □ 選んだ条件の候補が3つ出る
□ スマホでも使える □ 保存・ログイン・外部APIは今回は作らない
実演で見る3つの場面
要件定義から受入まで、3つの場面で見ていきます。
画面①
会話で要件を決める
画面②
Claude Codeで作る
画面③
試す・受入
見るポイント:何を決め、どう試し、完成と判断したか。続いてGitHubに保存し、Cloudflare Pagesで公開します。
つまずいたら、状況をそのまま見せる
解決したいことを一度に1つに絞ると進みやすくなります。
伝える①
やりたかったこと
伝える②
実際に起きたこと
伝える③
画面・エラー文
公開前の確認
パスワード・APIキー・個人情報を載せない
ほかの人の端末でも公開URLを開いてみる
作業を速くするTips
声で伝え、画面を見せ、更新を確かめる。田中が使っている方法です。
声でAIに伝える
長い指示を手で打つ代わりに、話して入力する方法です。
Mac標準の音声入力でも始められます。僕はTypelessを使い、名前や専門用語を個人辞書へ登録して、会話の入力を速くしています。音声入力の後は、送信前に文字を一度確認します。
最初からきれいな指示文を作ろうとせず、作りたいこと・困っていることを話して、AIに短く整理してもらいます。
画面を撮って、そのまま貼る
エラーや迷った画面は、説明文だけよりスクリーンショットを見せると伝わりやすくなります。
範囲を選んでコピー
Control + Shift + Command + 4 → 範囲を選択。画面全体なら最後の4を3にします。
AIとの会話に貼る
貼りたい欄で Command + V。画像ファイルとして保存する手間が省けます。
僕は「こんな風になったけど、どうすればいい?」と、画面を見せながら聞きます。伝えるときは、やりたかったことと実際に起きたことも一緒に添えます。
画面を共有する前に、顧客情報・メールアドレス・パスワード・APIキーが写っていないか確認します。
GitHub Desktopで更新する
GitHubへの保存は、画面で変更を確認できるGitHub Desktopでも進められます。
- GitHub Desktopで作品のフォルダと変更内容を見る
- 変更をCommitして、手元に記録する
- Push originでGitHubへ送る
- Cloudflareの公開URLを開き、変更が反映されたか確認する
CommitだけではGitHubに届きません。Push originまで行うと、連携したCloudflare Pagesの再公開が始まります。GitHub Freeは0ドルで、個人アカウントでも公開・非公開リポジトリを作れます。
田中の進め方で、真似しやすいところ
この会で見せる流れから、初心者にも役立つ動きを抜き出しました。
- まずAIと会話して要件を決める。仕様を読んでから「この内容で作って」と伝える
- 動いた画面を自分で触り、期待と違えばスクリーンショットと一緒に伝える
- 直すことは一度に1件ずつ頼む
- GitHub Desktopで変更を確認してCommit・Pushする
- 最後に公開URLを開き、他の人も操作できるか確かめる
参考資料
細かな画面操作や料金は公式の手順で確認できます。
参考資料
細かな操作は、公式の手順を確認できます。